“ダラダラ食べ”は虫歯の原因に!

こんにちは☀
あさ歯科クリニックです。

今回は・・・
“ダラダラ食べ”についてお話していきます!

“ダラダラ食べ”をするとどうなる?

普段、お口の中は中性に保たれています。
数値で表すと、pH(ペーハー)7.0程度です。pHとは、酸性やアルカリ性の度合いを示す単位です。

食事をすると、歯垢(プラーク)の中の細菌(ミュータンス菌など)が、食べ物や飲み物に含まれる糖をエサにして、酸を作ります。
すると・・・お口の中が一気に酸性に傾き、pH5.7程度まで下がると、酸が歯のエナメル質を溶かしはじめます。
これを「脱灰(だっかい)」と言い、虫歯の原因になります。

ただ、ずっと「脱灰」が続くわけではありません。
唾液には酸性を中性に戻す働きがあるため、食後30分〜1時間弱かけて、お口の中は中性に戻ります。
これを「再石灰化(さいせっかいか)」と言い、脱灰によって失われたカルシウムやリン酸を補ってくれます。

 

せたがや歯科室|ブログ|“ダラダラ食べ”は虫歯の原因に!|ステファンカーブの画像1

しかし“ダラダラ食べ”をしていると、お口の中がずっと酸性のため、虫歯になりやすくなってしまうのです。。

せたがや歯科室|ブログ|“ダラダラ食べ”は虫歯の原因に!|ステファンカーブの画像2

 上記の図は「ステファンカーブ」といい、pHの変化をグラフ化したものです。
( 1943年にロバート・ステファン氏が発表しました。)

 

【 食生活の改善が、虫歯予防になる!! 】

虫歯になるリスクを減らすには、次の3点が大切です。

①“ダラダラ食べ”をしない
②唾液の分泌を促す
③食後にしっかり歯磨きをする

①“ダラダラ食べ”をしない
 ⇢ついつい、ダラダラと食べ続けてしまう方は、お口の健康を意識して、時間を決めて食べるようにしましょう。

②唾液の分泌を促す
 ⇢唾液はお口の中を中性に戻してくれる、大切なものです。
口呼吸をする癖がある、あるいは加齢などによっても唾液の分泌量は減少します。また、就寝中も唾液の量は減ってしまいます。
  唾液の分泌量を増やす方法として、「ガムやタブレットを食べる」ことがおすすめです。
特に、キシリトール配合のガムを噛むと、虫歯の発症がおさえられることが分かっています。
キシリトールは細菌(ミュータンス菌)に分解されず、酸が作られません。また、カルシウムと結合するため、歯の再石灰化が促されるのです。
  ≪ 虫歯予防のためには、キシリトールが50%以上含まれているガムなどを、毎食後に5g 〜10g摂取するのが良いとされています。 ≫

③食後にしっかり歯磨きをする
 ⇢歯磨きをすると、歯の表面に付着したプラークを落とすことができます。
歯と歯のすき間など、歯ブラシが届かない箇所は、歯間ブラシやフロスを使って歯垢を取り除きましょう。
どうしてもセルフケアで落としきれない汚れは、歯科医院の定期クリーニングできれいにすることをおすすめします。

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