国民皆歯科検診の時代へ ~前回の補足~

こんにちは
山陽小野田市厚狭の
あさ歯科クリニック 院長 宮一雄 です。
当院の理念である
「歯科医療でいのちを守る」
のもと、日々診療に励んでいます。

 

前回は「国民皆歯科検診」についてお話ししました。

(前回の記事を見られていない方はぜひ目を通してみて下さい)

ところで・・

なぜ、いま国は国民全員に、歯の検診を受けてもらおうとしているのかお判りでしょうか。

お口は身体の一部であり

お口の中の歯や歯ぐきにある血管や神経も

身体全体とつながっています。

これは紛れもない事実です!

ただ、医師法や歯科医師法といった国の法律上

原則、医師は歯科医師の治療(歯を削ったり詰めたりなど)はできませんし

勿論、歯科医師は医師の治療ができません。(一部の治療は歯科医療に関係があればできますが)

ですから、歯科領域の病気が医科で疑われれば、お医者さんは歯医者に行きなさいと言いますし

医科領域の病気が歯科領域で疑われれば、歯医者さんはお医者さんに行きなさいというのです。

 

国民の皆さんは、口と身体は関係があまりなく、歯周病や虫歯がひどくなっても

何ら身体に悪い影響を及ぼさないだろうという、誤った認識で今までずっと過ごしてきてしまったのです。

 

しかし、世の中には、身体全身に起こっている病気で原因不明の場合や

治療を的確にしているのになかなか治らない場合が数多くあります。

 

その事に一部の研究者や医師や歯科医師等が疑問に思い

詳しく調べていると、驚くべき事実がわかりました。

実はそれらの中に、歯周病菌や虫歯菌が原因になったり

症状を悪化させるものがたくさんあったのです。

これらの事実に多くの人が着目するようになり

近年、国内外を問わずたくさんの研究論文が発表されマスコミにも数多く取り上げられるようになりました。

そして、日本歯科医師会や、お口の健康について理解を示している国会議員の尽力のもと

国もお口と身体の関係が健康維持においてとても大事であると理解したので

国民全員に歯の検診を受けてもらおうと、国民皆検診の流れになったです。

 

皆さんもずっと健康で過ごせるためにも

定期的なお口の健康維持に歯科医院を訪れてみてください。

では、どうして虫歯や歯周病をそのままにしておくと身体にとって良くないのか。

 

 

特に歯周病が身体にとっていかに身体に悪さをするのかを、次回以降でお伝えしていきます。

 

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